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2015年8月10日 (月)

じみへん 無事最終回 さよなら スピリッツ

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じみへんが今週のスピリッツで最終回を迎えた。

15コマ漫画。

連載開始当初の勢いは消え

淡々と続けられた連載だった。

最終回の立ち話もそれなりで

そんなまんねりを作れたからこそのプロである。

漫画家たちが一コマじみへんを寄せていた。

高橋留美子さんの猫が横になってる姿は素敵だった。

うる星やつらのコタツに入ってるでかい猫が好きです。

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じみへんといえばお笑い芸人のコントの元ネタです。

90年代後半はシュールブームで

じみへんからそのままネタというか設定を引っ張ってきて

一本のコントを造りあげる芸人が多かった。

当時はネタ番組が少なかったが

東京は漫才師が少ないこともあり、大体コントばかりだった。

深夜のネタ番組で演じられる芸人達のコントが

またじみへん、次もじみへん、またかよじみへん、といった具合で

じみへんネタばかりだったものだ。

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犬をかってくれと駄々をこねる芸人もいれば

ヤクザに殺されかけてるのに反抗しない芸人もいれば

一千万寄越さねばあのことをばらすぞと脅迫される芸人もいれば

駅のプラットホームで袋から蛸を出す芸人もいれば

行き過ぎた銃社会で銃を構えながら店員と客がやり取りする芸人もあれば

まあとにかく、なんでもじみへんだった。

じみへんはお笑い芸人達の設定バイブルであり

コントを量産させる元ネタ工場だった。

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まあそんな芸人達が売れるかといえば

ほとんどが売れずに廃業し、売れた人達はひと握りなわけだ。

芸人達が深夜のファミレスでネタ作りといえば

テーブルに積み重ねられたじみへんが印象的。

1巻、2巻ぐらいは神がかっていて

ほとんどすべてが小劇場など

なんらかの形でコント化されて上演されている。

作者も出版社も知らぬところで。

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中崎タツヤさん自身、どの程度その現状を把握していたろうか。

じみへんネタだけをやるじみへん芸人も存在した。

シュールに寛容で、明確なギャグやボケがなくても許された時代だった。

それが21世紀に入ると漫才ブームが押し寄せ、

コントですら明確な笑いとらればNGな世界となった。

それと同時に、じみへん自体も衰退して、毎週スピリッツの巻末を読んでも

ぱっとせんなあと思って終わり。

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今のじみへんしか知らない若い読者は

騙されたと思って是非、1巻と2巻だけでも読んでほしい。

全ページ、神がかった天才の業。

この世のすべてのクリエイターが束になってかかっても敵わない頂点だ。

ここ10年ぐらいのじみへんは枯渇の延命なのだけど

それができるのもプロだ。

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じみへん最終回、さようなら。

一つの時代の終わり。

ギャグ漫画家は短命で、若くして悲惨な末路を遂げるものだが

その逆をいき、中年から連載スタートし、還暦をもって終了。

見事。

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