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2014年3月30日 - 2014年4月5日

2014年4月 3日 (木)

ユニコーン  イーガジャケジョロ  川西幸一を全面に押し出す

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9曲目は「ユトリDEATH」

民生のライティングとヴォーカル。

非常にしゃがれて押し殺したようなヴォーカル。特異的。

民生のヴォーカルに陰りが見えるのは

誰もが感じるところだ。

二十代の頃のしゃがれているがマロヤカな

あの歌声は消えていき

声量も声質も劣化が続く五十前。

老化は誰もが避けられないことだ。

ヘビースモーカーなのでその影響もあるだろう。

その結果、こんなヴォーカルが導き出されたようだ。

余り趣味ではない。

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10曲目は「トキメキーノ」

川西のライティングだが、様々なメンバーが交代で歌っている。

本来、鍵盤も弦楽器も弾けないメンバーが

パソコンの打ち込みでちゃかぽこした曲を作り出す。

そんなパターン。

ある意味、川西のライティングは

昨今のヴォーカロイド作曲家に近いスタンスがある。

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11曲目は「お前BABY」

ヴォーカルはEBIだが、

作曲がテッシー、作詞は電大の三人、川西、テッシー、EBI。

経緯は知らないが

電大の曲をそのままユニコーン用に回したのだろうか。

電大はすべての作詞作曲編曲が電大クレジットなので

個々のライターが不明。

電大のサウンドはシンプルすぎるロックで

テッシーのギターは本来こうしたものに嵌まるのだなと思わせられる。

ただそれでは、バンドブーム時代に多く存在して、そして消滅していったバンドと

同じクウォリティになってしまう。

奥田民生のクウォリティについていくのは大変なことだ。

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12曲目は「それだけのこと」

テッシーのライティングと独唱。

バックサウンドはABEDONのピアノだけ。

ひたすらテッシーのヴォーカルが響き渡る。

ピアノがぼんやりした音色でスピーカーを満たしていて

伴奏がピアノだけのわりに、音に厚みを感じる。

このあたりもラウドだ。

テッシーの独唱もラウド。

コーラスワークが輝く楽曲の多いアルバムだけに

完全なる独唱はこの曲ぐらいではと

思わせられる。

ピアノの一音一音が存在感を発揮し、

こういうのがレコーディング技術の発達かとも思う。

90年ぐらいでは、レコードからCDにソフトは移り変わったものの

いまだレコーディングはアナログであり、テープに録音していた。

シンクラビアを使ったハードディスクレコーディングを慣行したのは小室のTMぐらい。

今ではハードディスクレコーディングがアマチュアでも当たり前であり

このアルバムのレコーディング風景も

つねにノートパソコンを操作することで創作が続けられていた。

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13曲目は「鳥の特急便」

奥田民生のライティングとヴォーカル。

オケのベースが迫ってくる感じは

民生の十八番すぎる。

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最後の14曲目は「Feel So Moon」

ABEDONの作曲、奥田民生の作詞。

唯一のシングル曲。

この曲が珍しいのは、自作カバーの意味合いがあるせいだ。

過去のヒット曲のオケをベースに

似たようなメロディーを新たに創作する。

それ自体はよくある作曲法だ。

93年発表の「すばらしい日々」

民生のライティングだが、これをベースにしてABEDONが新たに一曲作った。

同じバンド内で他メンバーがこうした手法で

曲を持ってくるのは珍しい。

普通、他所から持ってくるだろう。

そしてABEDONが作詞はせずに、元ネタのライターである民生が作詞を手がけている。

不思議におかしな状況。

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シングル曲であり、宇宙兄弟の曲でもあるのだが

PVに子供達が出てくるあたり、非常に興醒めだった。

すでにユニコーンのメンバーは

生きることと戦う場所にはいないのだなと痛感。

生きることと戦っている、苦悩まみれのアーティストを求めるなら

残念だがユニコーンは勧められない。

その大きな分かれ目を示してくれた楽曲だ。

かつてのユニコーンは生きることに戦っていた。

すばらしい日々を発表した20年以上前、彼らは生きることに戦っていた。

奥田民生のファーストアルバムも、まさに生きることに戦っている。

だが今の彼らの創作には、生きることと戦うのではなく

人生の半ばを終えて、戦うことをやめた姿があった。

そこがロックではないかもしれない。

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服部やケダモノの嵐、29は精神がロックだった。

だがイーガジャケジョロは、精神のロックが消えかけている。

その正直さこそユニコーンだ。

良い歳をした中年が、自分を偽らない。

今の自分をじか出ししている。

その誠実さこそ、ユニコーンを愛する理由だ。

Feel So Moonは

かっちりきっちりできた曲であるが、気分はなぜか醒める。

そうか、彼らは歳をとったのだ。

そんな彼らを愛する。

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イーガジャケジョロは傑作だ。

決して散らばっていない。

全体としてまとまったラウドなロック。

かつてないほど

まとまっている。

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ユニコーン  イーガジャケジョロ  オリコン週間3位

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ユニコーンの9枚目のアルバム「イーガジャケジョロ」

オリコンウィークリーで3位でした。

売り上げ枚数は35956枚。

非常に少ない売り上げだ。

かつてアルバムを出せば30万枚は売れたユニコーン。

奥田民生のソロアルバムは100万枚も売れた。

今回は5万枚ほどの売り上げになるだろうか。

ニューアルバムはたいして売れていないが

発売後のコンサートツアーは即完売なユニコーン。

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1万円近いチケット代にも関わらず、どんな大ホールも日本全国ソールドアウト。

幕張メッセのアリーナライブもチケット争奪戦が繰り広げられる。

そのあたり、すっかりベテランだな。

コンサートを観に来る人達も、できたら3000円のニューアルバムを手にしてほしい。

まあ、コピーしたりで聞いては来るのかも。

CDは握手券がないと売れない時代。

普通の人はCDなんてもう買わなくなった。

私もユニコーンに活動を続けてほしいからと

お布施のつもりでCDを買っている。

音楽は聴きたくとも、CDを買うのは特別な行為になった。

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今回のアルバムは、ラウドなロックだと思う。

ロックというと色々ありすぎて限定できない。

骨太なドラムと分厚いベース。

これの上に様々な歌やギター、キーボードなどなどがのっかって好き勝手やる。

だが大元にあるのがドラムとベース。

そのラウド感が全曲を貫いている。

90年発表のハヴァナイスデーに質感は近い。

あれから24年経って、表面上で賑やかす音は精錬されて大人になったが

骨組みのドラムとベースのラウド感は

変わらない。

そんなラウドなロックアルバム。

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一曲目はアルバムタイトルでもある「イーガジャケジョロ」

この言葉に特に意味はないようだ。

イーガジャケジョロ♪とひたすら連呼し続ける曲。

川西のライティングだが、特典のレコーディング映像を見ると、

最後まで残るかどうかわからなかったようだ。

だが完成してアルバムタイトル曲になった。

川西のリードボーカルに、テッシーが合いの手のように歌い繋いでいく。

そのパターンは90年発表のロック幸せに近いかも。

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二曲目はEBIのライティングで「夢見た男」

EBIのヴォーカルが低音に挑戦している。

これまで高音で歌うのを個性にしてきたのだが

ここに来て低音ヴォーカルに挑戦。

歌詞はろくに聞き取れないレベルだが

曲自体のラウドな雰囲気に

ヴォーカルがとても合う。

EBIのヴォーカルで最高に良いものになった。

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三曲目の「Boys&Girls」は阿部義晴あらためABEDONのライティングでヴォーカル。

復活後のWAO!でもそうだったが

テッシーが自由にギターを弾けているのは阿部曲だけだな。

奥田曲では常に縮こまってしまっている。

デジタルスープやZなど、前作でも阿部曲でのテッシーギターは伸び伸び演じているが

奥田曲は申し訳ない程度にちょこちょこ弾くだけだ。

今回のアルバムでも奥田曲では、テッシーのギターに存在感がない。

代わりに奥田ギターが炸裂しているので、それはそれでGOOD。

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四曲目は化粧品のCMソングにもなっている

「あなたが太陽」

CMで採用されているサビの部分だけ

奥田のライティングでヴォーカル。

残りの部分は川西のライティングでヴォーカル。

二つの違った曲を合体させている。

メンバー全員によるコーラスが曲全体を支えている。

その点ではビートルズ的。

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5曲目は奥田民生のライティングとヴォーカル「早口カレー」

5曲目でようやく民生の単独ソロヴォーカル曲が現れるあたり

今回のアルバムの民生ヴォーカルの少なさを物語っている。

奥田民生の単独ソロヴォーカル曲は

全14曲中、6曲となっている。

ただ、全員ヴォーカルで支えている曲が多いので

むしろ奥田民生の存在感を強く感じる曲が多い。

早口カレーは詩の内容が

ソロ活動で培ったそのままで

とてもソロらしい曲。

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6曲目はABEDONのライティングとヴォーカルで「We Are All Right」

こうしたスローな曲は

民生ヴォーカルの方が成功しただろうなと感じた。

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7曲目もABEDONのライティングで

「KEEP ON ROCK'N ROLL」

ヴォーカルは奥田民生。

むしろこちらこそABEDONのヴォーカルで良かった気がした。

演奏していて気持ちいいのだろうなと思える曲。

聞いてても、いまいち。

ライブでも熱した演奏をされて、ファン達はそれを真剣に聞くのだろうが

私はこういうのはいまいち。

ピンとこない。

シャンブルのハローとかライブでやられても、全然感じないし、かったるい。

ただ、EBIのコーラスだけは妙に嵌まっている。

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8曲目は「俺のタクシー」

奥田民生と川西幸一の持ってきた曲を合体させた。

こうしたパターンが多いのも今回のアルバムだ。

ヴォーカルは民生のソロパートが一応あるものの

全員ヴォーカルの曲と言っていいだろう。

「沼津」という地名が出てくるあたり嬉しさもある。

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JAPANESE ONLY  浦和レッズの横断幕問題について

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この問題を点で見れば

流されて当然に思えるかもしれない。

「JAPANESE ONLY(外国人排除)」という横断幕が埼玉スタジアムに掲げられた。

差別的な行為は許されないという考えのもと

浦和レッズにはペナルティが課せられ

次の清水エスパルス戦を無観客試合とさせられた。

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たったそれだけのことで

ペナルティが重すぎやしないかという声も多い。

無観客となった清水戦、

チケットの払い戻しだけでなく

交通費、宿泊費の負担まで浦和レッズはすることになった。

だがこの問題は

Jリーグが誕生して20年間

延々と続いてきたことなのだ。

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スタジアムに掲げる横断幕。

過去には清水エスパルスの主催試合でも問題は起きた。

日本平スタジアムでの試合。

浦和レッズのサポーターは、メインスタンドに掲げられた清水の横断幕を剥がし始め

浦和レッズの横断幕に張り替えていった。

慌てた清水サポーターが問題の対処に当たったところ

大量の浦和レッズサポーターが、封鎖地点を破って

アウェイゴール裏からメインスタンドに雪崩れこんできた。

結局、試合が始まっても決着は着かず

試合が終わるまでメインスタンドでの揉め合いは続いた。

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この事件が悲惨なのはメインスタンドを荒らしてしまったことだ。

ゴール裏のサポーター同士が揉め合うのは

まあ勝手にすればという見方も多いだろう。

だがメインスタンドで着席観戦するファン達は

高齢者や子供連れも多く、

安全で快適なスタジアムを求めて来ていた。

そんな人達の前で、

封鎖地点を破って雪崩れこんできた浦和レッズサポーターは

暴力と恫喝を繰り広げ、

人々に恐怖を与えてしまった。

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その事件で責任を負わされたのは、当然、清水エスパルスだけだ。

清水の主催試合で何が起ころうと

すべての罪は清水にある。

浦和レッズのユニフォームを着た客達も

全員が清水エスパルスの客である。

そんな無罪放免を浦和レッズはつねに受けてきた。

アウェイの地で何をやらかそうが、

つねに自分達は無罪。

それは浦和レッズのクラブにとって楽だったろうし

浦和レッズを迎え入れるクラブは大変苦痛なものだ。

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対浦和レッズ戦は

どこのクラブでも通常とは違った試合運営を打ち出し

暴力と恫喝の排除に務めた。

暴力と恫喝。

破壊。

これがもたらされるのが浦和レッズ戦であり

Jリーグナンバー1の人気クラブだけに何も言えないが

大きな負担なのだった。

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浦和レッズにとって

そんなサポーター達は力にもなったはずだ。

ACLを勝ち抜いていくなかで

慣れない中東の地にも

大勢のサポーターが駆けつけ、中東の地を浦和のホームに染め上げた。

そしてACL優勝し、アジアでナンバーワンのクラブになった。

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自由には責任がつきものだ。

どんな横断幕も掲示していいが、

その内容が不適切なら、法的な責任も問われる。

今回の横断幕を出したのは、さいたま市役所の役人をしているサポーターだが

浦和レッズは彼に

今回の賠償金を1億円以上求めるそうだ。

これは裁判になれば、さいたま市役所の役人が勝つ可能性が高い。

JAPANESE ONLYは、そうした差別的な意味合いではなかったと

判断されるだろう。

だがそれをわかった上でも、法的に対処して、今後のクラブ運営に繋げていきたいのだろう。

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点で見れば確かにそうだ。裁判はサポーターが勝てるだろう。

だがこの20年間を見渡して、一つの繋がった流れで見れば

事態は深刻だ。

浦和レッズサポーターは、ヨーロッパの過激なサポーターを演じていくうち

それらを凌ぐ存在になった。

そして埼玉スタジアムは、オールドトラフォード同様

テラスがなくなり、ゴール裏の消滅を迎えようとしている。

それはマンチェスターユナイテッドになりたかった浦和レッズにとって

順調な成長の過程かもしれない。

ここでテラス、ゴール裏はもう切り捨て、今のオールドトラフォードに近づいていく。

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最後に言いたいのは

こうなったのは埼玉スタジアムの客席スタンドの傾斜勾配がゆるすぎるせいだろう。

ピッチコンディションの上等さを日本は誇る。

だがそんなに誇ることだろうか?

世界的にいえば、スタジアムは客席の見易さを誇るものだ。

きちんと傾斜角をとった、どの席からでも見やすいスタジアム。

その代わり、ピッチコンディションは悪くなるかもしれない。

だからなんだろう。

ピッチコンディションを誇りたいなら、野原で草サッカーでもやっていればいい。

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客を入れた興行をする場所で

傾斜がゆるすぎて、どの席からも見づらいのでは意味がない。

見づらいスタジアムの代表格たるさいたま。

二階席も360度囲む形で、列数を大幅に減らし

高度は同じまま傾斜角を増せば

ドリームスタジアムは完成したろう。

ピッチはヨーロッパのビッグクラブでやられているように

3パーセントの人工芝で区割りをし

97パーセントの天然芝を一本ずつ絡まらないように根付かせて植える仕組みで

そこそこ上等なものが維持できるはず。

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そうしたサポーターへの思いやりに満ちたスタジアムがあれば

諸問題も起こらなかった可能性もある。

清水エスパルスサポーターがヤマハスタジアムで起こした問題も

そもそもは日本平スタジアムの中央通路の構造欠陥が

呼び起こしたものだ。

我々はスタジアムという人口建築物のゴーストによって

彷徨わされる小さな存在でしかない。

いまいちど

良好なスタジアムはなんなのかを誰もが考えなくてはならない。

新たにできる国立競技場など、悲惨の最たるもので

今の設計図のままできあがれば

全日本人を不幸のどん底に突き落とす行為でしかない。

箱物のゴーストを舐めるな。

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2014年3月30日 (日)

清水エスパルス  降格圏16位転落  ここからがオレンジ魂

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ゴトビ監督が就任して

10位→9位→9位と

リーグ戦の年間順位が推移している。

非常に中位だ。

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四年目の今年は何が得られるか。

来年からJリーグが2ステージ制になることは

今の清水の立場からいえば

良いことかもしれない。

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FC東京では太田がプレーしていたが

清水時代よりギャラが上がったわけでもないし

それでもFC東京へ行ってしまう切なさ。

清水に残ってもらうには何が必要か。

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二階ゴール裏に陣取る人達は幸せそうで

自分もそんな幸せを勝ち取りたいものだ。

あの変わらぬ面子がテレビ画面に映しだされるたび

たいしたものだと感服する。

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