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2011年3月20日 - 2011年3月26日

2011年3月26日 (土)

猫のお葬式が終わった。

晴れて暖かな日。

ライトバンでやってきた業者さんは、喪服姿でお経も読み、丁寧な進行だった。

お棺に入れられて顔だけ出した猫は安らかに見えた。

ライトバンの炉で一時間かけて火葬し、遺骨を骨壷に拾い集めた。

なにもかもが終わり、我が家で猫が暮らしていたのは過去となった。

勇敢で誇り高き生涯だった。

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誇り

あいつが丘にやってきたとき、僕は必死に抵抗したよ。

だってまた家に連れ戻されたら、あとはもう死んでしまうだけだから。

あいつが手を伸ばすと、

僕は体を横に倒して、四つ足であいつを牽制しようとした。

それでもあいつは僕の体を抱えてしまい、無理矢理僕を連れ去った。

家の庭に入ったとき

僕は必死に体をひねって、あいつの両手から逃れて地面に降り立った。

あいつはあきらめたのか、それ以上僕に触ろうとしなかった。

すると玄関のドアが開き、

お母さんが現れたんだ。

お母さんはいつもそうだったように優しい声で僕を呼び、

家の中に入らないかと誘った。

僕は自然と体が動いて、よろけながらもドアを潜り、家の中に入った。

お母さんは喜んでいた。

そして僕は台所のテーブルの下に寝転んで、一日かけて死を待った。

とても苦しかったよ。

何も見えなくなって、呼吸もつらくて、痙攣が起きる。

それでもお母さんが優しく声をかけて撫でてくれるのはわかった。

僕は生まれたときからお母さんとずっと一緒で

お母さんと暮らしてきて

これからもお母さんのそばにいるはずだったのに

なんで死ぬのかな。

こんなことなら丘に居続けていればよかった。

でも玄関のドアを開けてくれたとき、お母さんがそうしてほしいなら

僕はそうしようと思ったんだ。

お母さんが僕を必要としてくれて、僕もお母さんが必要だったから。

僕は死んでしまう。

お母さん、お母さん、お母さん、

僕は誇りを持って息絶えるよ。

僕の誇りはお母さんの猫だったことさ。

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2011年3月25日 (金)

2011・3・25

我が家の猫が亡くなりました。

今朝から体温が低くなり、台所のテーブルの下で寝たままだったのですが、

先ほど見に行くと、

とても整った姿をして身動きとらずに佇んでいた。

長い尻尾を立て、

前足を重ね合わせ、後足も重ね合わせ、

横になって床に倒れているのだが

まるで歩いているような綺麗な姿で固まっていた。

今日一日は痙攣が続き、身もだえする姿が続いていたので

この整った姿が不自然で、

触っても反応がなく、死なのだった。

六日間、飲まず食わずで、苦しそうだったので

明日はさすがに安楽死させようと話し合った矢先の死だった。

昨日までは外に出ることもでき、

少し歩いては休み、少し歩いては休み、

小高い丘の上まで上っていき、私を驚かせた。

自宅に連れて帰ろうとすると抵抗した。

爪はしまうことができず、出たままで、目も閉じることができず、半開きのままで

だが最後まで意志が強かった。

ダンボールが用意され、私がなかに入れた。

13年間、この家のために生きてくれた。

誇り高く戦って、縄張り争いに明け暮れた日々。

私がこの死を消化するのは難しい。

難しいから抱えて生きる。

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2011年3月22日 (火)

Jリーグ再開は4/23

今日の計画停電は夕方から夜にかけてでした。

日が落ちてからの停電はしんどい。

真っ暗闇。

寒い。

そして停電の最中にやはり起こった地震。

暗闇のなかで地震。

人間の本能として怯える。

    

     

計画停電外の東京23区や都市部において、

スポーツや音楽、舞台などの公演をどうするべきかというのは

様々な意見があり、それに携わって生きている人達の経済的な問題もあろう。

ただ、それを寛大に受けとめろと

毎日停電されている人間達に言われても到底無理だ。

電車が走らず、道路の信号もなくなり、暗闇で凍えていることに対して

被災地の方たちに比べたら、なんてことないと、マスメディアには叱られてしまうのだろうが

実感として無理なものは無理。

   

    

猫は丸三日なにも食べず、

先ほど体液を嘔吐した。

水も飲めない。

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2011年3月20日 (日)

マグニチュード9.0  そして津波  静岡震度6  計画停電中

個人の商店はシャッターを下ろしたままのところが多い。

物資の流通や人の交通などの影響で

計画停電は、一日三時間の停電中だけでなく、街そのものを閉ざしている。

たまに現れる営業中の店も、

まるで閉店しているかのように薄暗く、音楽もかかっておらず、雰囲気が重い。

計画停電中はすべての活動に困難が生じる。

東京電力の土地で暮らす負担。

これにじっと耐えることも大切なボランティア。

      

      

実家の猫はまた急に体調を悪化させ、

テーブルの下でじっとしている。

丸一日、身動きをとっていない。

食べないし水も飲まない。

目を閉じて舌を出したまま涎を垂らす。

どうか穏やかに。

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